AIで最初に動くものができるまでは速くなった。だがそこから本番で運用できるものまでの距離は、以前と変わっていないという話。
著者のAnuradha Weeramanは、難しいのは構文を書くことではなく判断だと言う。挙げている例が具体的で、5000万行のテーブルにフルスキャンを走らせるクエリ、並行負荷でレースコンディションを起こすキャッシュ戦略、前提が崩れた瞬間に破綻する認証。どれもプロトタイプでは動いてしまうし、本番で表面化してから原因を突き止めるのに数日かかる。
コンピュータサイエンスを学ぶ価値は、コードを書けるようになることではなく、システムがどう振る舞うかのメンタルモデルを持てることだと位置づけている。それがないとAIの出力を検証できない。同じツールを使っても、経験のある人は生産性が跳ね上がり、理解のない人は本番で詰まる。
締めは「Learn the fundamentals. Then learn the new tools. In that order.」。順序が逆になっていないか、という指摘。