クリティークは「その後」で価値が決まる
デザインクリティーク(デザインの批評会)の価値は、フィードバックを集めた時点では生まれない。何が変わり、何が変わらなかったか、その理由を関係者に返して初めて意味を持つ、というのが著者の立場。多くのデザイナーは批評会の運営に労力を注ぎながら、この返しの一手を飛ばしてしまう。
フォローアップの2つの型
ビフォーアフター方式。変更前後の画面を並べ、どの指摘がどの変更につながったかを名指しで結びつける。「主要アクションが見つからないという指摘があったので、ナビゲーションを簡素化した」のように帰属を示す。「いくつか直しました」で済ませない。
対応しなかったフィードバックも扱う。4ステップのテンプレートを使う。フィードバックの内容を述べる、決定を記す、理由を説明する、次の一手を示す。範囲外の要望なら「同意するが今回のスコープ外。次リリースで対応する」と返す。
返すべき3つのタイミング
大きな設計変更の後(SlackやTeamsに数文と画像)、開発ハンドオフの前(最終決定をステークホルダーに共有)、フィードバックが主要な方向を決めたとき(製品で実現したことを明示)。
飛ばすと何が起きるか
フォローアップを省くたびに損失が積み上がる。次回の参加度が下がり、準備が雑になり、やがて形だけの会議に落ちる。